CBD(カンナビジオール)は、医療分野での応用において、目覚ましい進歩を遂げています。特に2016年以降、その研究は加速しています。
【臨床試験の増加】
2018年7月時点で、CBDに関する臨床試験は140件以上に及びます。これらの試験は、現在も進行中で、Clinical Trials.gov で最新情報を確認することが可能です。
【論文の発表】
さらに、2016年と2017年のわずか2年間で、PubMed.gov に掲載されたCBD関連の研究論文は500件以上にも上ります。これは、CBD研究の分野が急速に進展していることを示しています。
【神経変性疾患への応用】
最近の研究は、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、パーキンソン病、ハンチントン病、アルツハイマー病、多発性硬化症(MS)などの神経変性疾患に注目しています。CBDがこれらの病気にどのような役割を果たすかを深く掘り下げているのです。
【認知症とCBD】
認知症の症状緩和や改善に関する研究も活発です。CBDが持つ神経保護作用は、神経変性疾患だけでなく、脳卒中の予防や治療にも役立つ可能性があります。
【薬物依存症への応用】
さらに、薬物依存症、特にオピオイド系鎮痛薬の使用やアルコール依存症、コカイン依存症などに対するCBDの効果が研究されています。CBDが渇望や離脱症状を緩和する可能性も探究されています。
【精神障害との関連】
統合失調症、双極性障害、全般性不安障害、うつ病などの精神障害に対して、CBDが抗精神病薬としての効果を持つかもしれないという点が注目されています。
【てんかんへの影響】
てんかん治療に対するCBDの効果に関しても、引き続き研究が行われています。基礎研究と臨床試験の両方が進行中です。
【その他の疾患への応用】
また、PTSDや恐怖記憶、糖尿病、炎症性腸疾患、神経性疼痛、悪心など、幅広い疾患に対するCBDの効果が研究されています。
著作者:Freepik