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なぜTHC成分が検出されるのか

前回のログでも記載しましたが、厚生労働省のHPに有名な日本の製品メーカー(MADE IN JAPAN)でありながらCBD商品から微量ながらTHC成分が検出されたと報告されております。

これは1社だけではありません。

THC成分についても以前に説明しましたように、日本では違法となっております。

では、なぜ?違法となる成分であるTHCが、微量とはいえCBD製品から検出されるのでしょうか?

日本のメーカーは、CBD製品を作るために海外からCBD原料のアイソレート及びディストレートを輸入しております。(現在、日本国内では法規制があるためCBDの抽出ができない。)

その輸入先のほとんどが欧米からとなっております。

日本で上場している製薬会社が、CBDの製品化に向けて研究のため、アメリカにあるCBD原料輸出会社の中から数十社分のCBD原料を成分検査したところ、全てにおいてTHC成分が検出されるという驚くべき結果になりました。

これには大きな理由が2つあることがわかりました。

一つ目が、収穫から抽出機に入れるまでの間での工程で、キッチリと枝払いされていないからです。

アメリカなど広大な土地で育てられた大麻草は、茎を刈り取って大量に収穫するためオートメーション化する必要があります。

収穫した大麻草は、乾燥させた後「枝・葉・花穂」を切り落とすのですが、この作業の際に枝や葉や花穂の一部が残ってしまっている可能性があります。

CBD原料にTHC成分を含有させない為には、枝を根元から1本1本丁寧に切り落とす作業(作業A)が必須で、これは機械だけではできず、どうしても人の手による手作業でやらなくてはなりません。

この面倒くさい作業Aを人の手で丁寧にやらなければ、どうしても枝・葉・花穂の一部が混入することになり、それらを茎と同時に抽出機にかけてしまえばTHC成分が検出されることになります。

では、茎からだけならTHC成分が検出されないのかと言いますとそうではありません。

そもそも同じ種から成長し茎から枝が生えて葉や花を咲かせるのですから、茎にもTHC成分が無いわけがないのです。

乾燥させた茎を抽出機に投入してCBDを抽出するとCBDAとTHCAがフルスペクトラム上に残っていることになり、ここで、ある作業工程(作業B)を経ることでCBDAはCBDに、THCAはTHCになります。

この作業を経ることで残留するTHCは微量ですが、現在、問題となっております製品からTHCが検出される結果にもなるのです。

一番大切なのは、次の作業(作業C)を組み込んでいるか、組み込んでいないかです。

この作業工程につきましても企業秘密として公開はできませんが、作業Cは、極めて単純な作業で、非常に面倒くさい(手間暇のかかる)作業になります。

作業Aや作業Cまでの工程は、かなりの手間にはなりますが人の手による細かい作業が必要となり、機械だけのオートメーションだけでは、どうしてもTHCが残ってしまうわけです。

海外のCBD原料抽出会社からは、THC成分が0.000%であるという分析表を示されるので、安易にそれを信じて輸入してしまうとTHC成分が微量ながら検出される可能性があるのです。